フィリピンの選挙における有権者の買収と殺し屋

 f:id:dekaduki:20130512194640j:plain

5月13日はフィリピンの選挙投票日でした。 それに向けて一ヶ月間は選挙期間のため、選挙カーが大音量で応援ソングを垂れ流しながら街を走ったりと、実に騒がしかったです。

選挙における日本とフィリピンの違いで面白いのは以下の2点です。

  1. 有権者の買収
  2. 殺し屋

有権者の買収、Vote Buyingがごく当たり前のように行われています。セブ市内は人口が多くお金を市民にばらまくのは基本行われていないようですが、田舎の方だと有権者の過半数を抑えるのに数千人レベルで済み、数千万円ぐらいでまるごと有権者の票を買い取れてしまいます。学校の先生も数百ペソもらったよーとか、2000ペソもらったよーとか話してくれます。2千ペソ貰うと、日本円でも5千円になるので結構いい額なんですよねー。なんとも薄汚れた政治の世界です。先生の中には、私はeducated peopleだから貰わないわ!という方もいます、がそんな人は稀です。ちなみにもらったお金には、札と名札をホチキスでとめていた痕跡としてホチキスの穴が開いてあるので、フィリピンでお札をゲットしたら穴を探してみましょう。

候補者の殺しも選挙期間中に発生するのは当たり前のようです。候補者自身だったり、その親族だったり色々なようです。セブ市内でも候補者の愛人がタクシーに乗っているところをバイクに乗ったヒットマンに撃ち殺されたとか。利権を貪るために殺し屋を使ってまで勝とうとするその政治家力、日本の政治家にあるでしょうか?もちろん、なくていいんですけど。

f:id:dekaduki:20130512195302j:plain

学校前の選挙事務所。党の応援ソング?を連日大音量で流し続けていました。言葉がわからないのが救い。ちなみに選挙ソングは最近の欧米有名曲の歌詞変更バージョンなので、どれも聞いたことあるような曲。ちゃんと許可をもらっているのかはわからないですが、選挙ソングへの許可なんか出ないと思うのできっと勝手にやってるんでしょう。

f:id:dekaduki:20130512195312j:plain

街の至る所にポスターがペタペタ貼ってあります。きっと許可を貰わずに勝手に貼っていると思われます。相手候補のポスターの上に後からかぶせたり隙間があれば貼りまくりと、あまりにやりたい放題ですが一応それなりのルールがあるとかないとか。選挙後に綺麗に剥がされたりもしないので、ふっるいポスターも混じってます。

 

と思っていたら、後日大雨が降った後に古いものもまとめて頑張って剥がしていました。結局多少残っているのはご愛嬌というかイッツアフィリピーンクオリティーです。